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発達障害者への配慮は「してもらうもの」ではなく「勝ち取るもの」

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こんにちは、ゆーさくです。

発達障害を持つ人にとって、周囲からの理解や配慮をしてもらうことは、とても大切なこと。

それがある/ないで、生活や仕事のしやすさが、格段に変わるからです。

ただ、その理解や配慮を「してもらって当然」と思ってしまう人も、中にはいるように感じます。

今回の記事では、「発達障害者への配慮は、してもらうものではなく、勝ち取るもの」という考え方について、僕自身の経験も交えながらお伝えできればと思います。

目次

発達障害者への配慮について思うこと

僕は40代を過ぎてから、ADHD(不注意型)とASD(自閉スペクトラム症)の特性があることを知りました。

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これまで仕事で上手くこなせなかったこと、人間関係を構築できなかったことはありましたが・・・

その理由が少しずつ見えてきて「そういうことだったのか」とハラ落ちした一方、これからの人生をどう生きていくべきか、深く考えさせられるきっかけにもなりました。

発達障害の診断後、僕は思い切って当時の職場の上司に、自分の特性を打ち明けました。

発達障害の困りごとを抱えて周囲に隠したままでは、どうやっても仕事をこなせる気がしなかったからです。

結果、配慮としてチームを異動させてもらえることになり、今の職場ではとても働きやすい環境に恵まれています。

無理なく仕事ができていて、本当に感謝しています。

でもふとした瞬間、こう思うことがあります

ゆーさく
この『配慮』って、どこまでお願いして許されるものなんだろう?

ゆーさく
『配慮』してもらって、本当にいいのかな?

今現在、配慮してもらっていることは大変ありがたいと思うし、絶対に必要不可欠なことではあるのですが・・・

配慮をしてもらっているということに、漠然とした『後ろめたさ』みたいなものを感じてしまっていたんです。

そんなとき、SNSで目にしたある言葉が、僕の胸に刺さりました。

「発達障害者の配慮は、してもらうものではなく、勝ち取るもの」

配慮はしてもらうものではなく、「勝ち取る」もの

発達障害のある人にとって、まわりの理解やサポートって正直めちゃくちゃ大事です。

でも、「障害があるんだから配慮されて当然」「察してくれ」みたいな姿勢でいると、反感を買い、逆に周囲と壁ができてしまうと感じたんです。

周囲の人からしたら、「何が困ってるのか分からないし、どう配慮したらいいのかも分からない」というのが正直なところだと思います。

それに、特に障害のない人たちにとっては、「なんであの人ばかり配慮されるの?」とアンフェアさを感じてしまうのもごく自然なこと。

そうなると、自分だけが周囲から浮いてしまい、気づいたら「なんで誰も分かってくれないんだ…」と、一人で苦しむようになってしまう。

なので、僕は、できるだけ自分の特性をオープンにして、自分が苦手な事や、「こういう場面でこういうサポートがあると助かります」と、なるべく丁寧に伝えるようにしました。

そして自分にできることは手を抜かずに、困ったことがあればちゃんと伝える。

もちろん、すべてのことに配慮をしてもらえるわけではないし、100%理解してもらえるわけではないですが、

「あの人は、ああいう特性がある」

「ちゃんと自分でも努力してるんだな」

こう思ってもらえると、少しずつ周りの関わり方も変わってくるはずなんですよね。

配慮は、最初から「してもらえるもの」じゃなくて、自分の姿勢や信頼関係のなかで、少しずつ「勝ち取っていくもの」


その繰り返しが、結果として「配慮される雰囲気」を作っていくんだと考えるようにしました。

配慮を勝ち取るための5つの心がけ

僕が実践している、周囲から配慮を得るための5つの心がけをご紹介します。

  1. 元気に挨拶をする
  2. ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底する
  3. 自分のできることで周囲を助ける
  4. 特性に対して自分なりの対策をする
  5. 感謝の気持ちを忘れない

① 元気に挨拶をする

僕は、人と話すのがさほど得意ではないですが、挨拶だけは欠かさないようにしています。

挨拶は、「この人はしっかりしている」「誠実な人だ」と思ってもらえる、一番シンプルで効果的な手段です。

特性の影響で細かいミスや至らない点があったとしても、基本的なマナーを守っていれば、印象はずいぶん変わります。

だから僕は、毎日元気よく挨拶することを心がけています。

ゆーさく
人間関係の基本は、挨拶から!

② ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底する

もともとホウレンソウは意識していた方だと思います(上手くできていたかは別として…)。

でも、発達障害に気づいてからは、さらに意識的に取り組むようになりました。

とくに大事にしているのが、「言った・聞いてない」の行き違いを防ぐこと。

そのために、メール・チャット・共有フォルダなどを使って、テキストでの情報共有を徹底しています。

ゆーさく
相手が見ていようが、いまいが、とにかく情報共有はし続けるよ!

そして何より、困ったときや分からないときは、こまめに相談するようにしています。

今のチームに異動してから、「相談のしやすさ」が格段に違うと実感しています。

わからないことを聞ける、相談できる環境というだけで、仕事のストレスややりにくさは、大きく減ります。

大変にありがたいです。

③ 自分のできることで、周囲を助ける

発達障害のある僕には、苦手なことがたくさんあります。

でもその反面、得意なこと、苦も無く涼しいを顔してできることもあります。

僕の場合は、言語能力の高さや、資料作成などの部分が得意なので、その点を重宝してもらうことが多いです。

だからこそ、その得意分野では積極的に周囲をサポートするようにしています。

また、人手が足りず、明らかに困っていそうなときは、積極的にヘルプに入るよう意識しています。

「できないことを補ってもらう」だけでなく、「できることで助ける」

この双方向の関係が、自分の居場所をつくるためには大事かなと思います。

④ 特性に対して、自分なりの対策をする

「困っているから配慮してください」と周囲にお願いする前に、まず自分でも工夫や対策をしてみる。

これが僕の基本スタンスです。

たとえば集中力が続かないときは、作業環境を変えたり、タスク管理を工夫したり。

音が気になってしまう時は、イヤフォンを使ったりします。

また、僕はワーキングメモリが弱いので、録音ツール・広めのデスク・デュアルモニターなどを活用しています。

ゆーさく
使えるものは、何でも使う!

最近では、発達障害の困りごとを助けてくれる便利グッズやアプリも増えています。

そうしたツールを取り入れながら、自分なりの方法を試行錯誤しています。

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⑤ 感謝の気持ちを忘れない

周囲から理解してもらって、どんなに配慮やサポートを受けても、それを「当然」と思ってはいけない。

これは、僕がいつも自分に言い聞かせていることです。

・「理解や配慮は、してもらえなくても決して文句は言えない」

・「してもらえたら、超ラッキーでありがたいこと」

こう思うようにしています。

そして、理解や配慮をちゃんとしてもらったら、「ありがとうございます」「助かりました」

そんな一言を、きちんと伝えるようにしています。

配慮は信頼関係の中で生まれるもの。

その信頼は、日々の感謝の積み重ねから生まれると思っています。

「当たり前」をやり続けることの難しさ

ここまで紹介してきた5つの心がけ。

正直、どれも特別なことではありません。あいさつ、ホウレンソウ、助け合い、工夫、感謝・・・。

なんか、どれも聞いたことあって手垢が付きまくってる方法ですし、なんなら社会人として『当たり前』のこととすら言われていたりします。

でも、その『当たり前』を毎日ちゃんとやり続けることって、実はすごく難しい。

だからこそ僕は、この5つのことを胸に刻んで生き、これからも忘れないでいたいと思っています。

そして、今現在、周囲から理解と配慮をしてもらえている=こういった当たり前が、少なくとも最低限のラインは出来ている証明である・・・と思うようにしました。

自分の努力や取り組む姿勢が、少なからず人から信頼してもらえているからこそ、理解や配慮をしてもらえている・・・

その姿勢は、断じて間違いなんかではないと自負しています。

ゆーさく
これからも、気を抜かずに頑張ります。


発達障害があっても、努力と工夫、そして周囲の理解があれば、ちゃんと働いていける。

そのことを、自分の経験を通じて、これからも証明していきたいです。

まとめ 配慮は「してもらうもの」ではなく「勝ち取るもの」

まとめ

発達障害者への配慮は、最初から「してもらえるもの」じゃなくて、自分の姿勢や信頼関係のなかで、少しずつ「勝ち取っていくもの」

【配慮を得るための5つの心がけ】

  1. 元気に挨拶をする
  2. ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を徹底する
  3. 自分のできることで周囲を助ける
  4. 特性に対して自分なりの対策をする
  5. 感謝の気持ちを忘れない

発達障害者にとって、周囲の理解や配慮がある/なしによって、人生の難易度が変わってきます。

なので、周囲の人の理解や配慮をしてもらえるように、自分の努力や心がけでそれを「勝ち取っていく」姿勢が大事だと思います。

ゆーさく
この『当たり前』をやり続けるのは、実はとっても難しい! 頑張っていきます

~おわり~

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    この記事を書いた人

    東京郊外に住む、サラリーマンお父ちゃん

    40歳を過ぎてから、発達障害グレーゾーンであることが発覚…発達障害としての第二の人生を送ることを余儀なくされる

    発達障害を持っていたとしても、知識や工夫でより良い人間になることを証明するため、日々試行錯誤中!

    学んだことやライフハックを、発信できたらと思っています。

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