みなさん こんにちは ゆーさくです
みなさんは、何か趣味を持っていますか?
何か趣味を持つことは、豊かな人生を送るうえでとても大切なことです。
発達障害の特性を持っていると、仕事や人間関係で大きなストレスを感じやすくなりがちです。
趣味はただの「余暇の過ごし方」ではなく、自分らしくいられる大切な時間―
だからこそ、自分が心から楽しめる「趣味の時間」が、心のバランスを整える重要な要素になります。
この記事では、発達障害を持つ人に向け、趣味を持つべき理由を述べるとともに、「発達障害に向いている趣味・向かない趣味」について解説します。
・発達障害を持つ人が、趣味を持つべき理由
・発達障害を持つ人に向いている/向いていない趣味
発達障害を持つ人が、趣味を持つべき理由
発達障害を持つ人ほど、趣味を持とう!
冒頭で書きましたが、趣味を持つことは、人が豊かな人生を送るうえでとても大切なことです。
そして、発達障害の人こそ、特に趣味を持ったほうがいいというのが、僕の考えです
発達障害の特性があると、仕事や人間関係でストレスを感じやすくなりがちです。
たとえば
- 周りの人と他人とうまく関係が築けない
- 失敗が多く、自己肯定感がダダ下がり気味
- 光や音が気になり、それだけで疲れてしまう
こうした経験を日々繰り返すうちに、「自分はダメなんじゃないか」と自己肯定感が下がっていくことも少なくありません。
だからこそ、自分が心から楽しめる「趣味の時間」が、心のバランスを整える上で重要な要素になります。
・自己肯定感を取り戻すことができる
・過集中の特性をポジティブに活かすことができる
・自分のペースで楽しめるので、ストレスが少ない
また趣味は、発達障害の「苦手」をあまり目立たせることなく、自分の「得意」を活かす手段にもなりえます。

趣味なら何でもいいわけじゃない
だが、しかしー
趣味は色々あれど、「なんでもOKなのか?」というと、そうではないと思っています
自分の特性にあったものをチョイスしないと、かえって疲れやストレスが溜まってしまったり、自己肯定感が下がってしまったりー
あげくの果てには、生活にまで大きな悪影響が出る可能性もあります。
- ストレスでしんどくなる
- 苦手な部分が強調されてしまい、余計に自己肯定感が下がる
- 継続するのが難しくて、「また続かなかった…」と落ち込んでしまう
- のめりこみ過ぎて、時間やお金を失い過ぎてしまう
そうなると、人生を豊かにするためだったはずの趣味が、逆効果になってしまいます。
だからこそ、自分の特性や性格をよく理解した上で、「心地よく取り組める趣味」を選ぶことが、とても重要だと僕は感じています。
発達障害の特性別・おすすめの趣味一覧
発達障害といっても、人によって特性はさまざまです。
なので、
- 「ASD(自閉スペクトラム症)傾向が強い人」
- 「ADHD(注意欠如・多動)傾向が強い人」
- 「ASD」と「ADHD」が併発している人
このように特性に分けて考えてみるのが良いのではないかと。
それぞれに向いている趣味の一例を考えてみたいと思います。
自分に合った趣味を見つけるヒントにしてみてください。
ASD(自閉スペクトラム症)傾向が強い人におすすめの趣味
ASD傾向のある人は、一人で集中できることや、ルールや手順が明確な活動を得意とする傾向があります。
また、こだわりの強さや観察力の鋭さを活かせる趣味が向いています。
向いている趣味の例
-
プラモデル・ジオラマ制作
→ 細かい作業と完成までのプロセスが明確。自分の世界に没頭できる。 -
イラスト・デジタルアート
→ 自分のペースで表現でき、SNSで作品を発信する楽しさも。 -
読書・マンガ収集
→ 好きなジャンルを深堀りしながら、知識を蓄える喜びがある。 -
ゲーム(特にRPGやシミュレーション系)
→ 規則性があるゲーム世界に安心感を持ちやすい。 -
カメラ・写真撮影
→ 一瞬を切り取る観察眼とこだわりを活かせる。 -
データ収集・記録系(電車・昆虫・地図など)
→ 自分だけの「図鑑」を作るような感覚で楽しめる。
選ぶときのポイント
- 一人で完結できるかどうか
- 手順がはっきりしていて、見通しが立つかどうか
- こだわりや興味の対象とリンクしているかどうか
ADHD(注意欠如・多動)傾向が強い人におすすめの趣味
ADHD傾向のある人は、体を動かすことが好きだったり、刺激が多いことに惹かれやすいタイプが多いです。
また、「飽きっぽい」「じっとしているのが苦手」といった特性をうまく活かせる活動がおすすめです。
向いている趣味の例
-
ダンス・エクササイズ・ヨガ
→ 体を動かすことで気分転換にもなり、集中力もアップ。 -
アウトドア(ハイキング・キャンプ・釣りなど)
→ 環境の変化や自然の中での刺激が良いリフレッシュになる。 -
音楽(楽器・DTM・作曲)
→ 「感覚的な楽しさ」と「動き」が組み合わさっていて飽きにくい。 -
料理・お菓子作り
→ 手を動かしながら、完成というゴールがある点も魅力。 -
ボードゲーム・カードゲーム
→ ルールを理解したあとは、戦略的に楽しめる。人との交流も適度にある。 -
動画編集・Vlog制作
→ 短時間集中型の特性を活かして、自由な表現ができる。
選ぶときのポイント
- 飽きにくく、変化があって面白いと感じるか
- 体を使ったり、手を動かす要素があるか
- すぐに達成感が得られるような工夫があるか
ASDとADHDの両方の特性がある人におすすめの趣味
僕自身がこのタイプ(ASD+ADHD)なので、とても実感があるのですが、「飽きやすいけど、ハマると深くまで行きたくなる」というような、相反する気質を持っていることもよくあります。
だからこそ、ある程度の柔軟性がありつつ、自分の世界観を発揮できる趣味を選ぶのがポイントです。
そういった場合は、以下のような趣味がおすすめです。
向いている趣味の例
-
ブログや文章を書く
→ 自分のペースで思考を整理でき、深掘りもできる。 -
ガーデニング・植物育成
→ 手を動かしつつ、成長という変化も楽しめる。 -
プログラミングやWeb制作
→ 創造性×構造的な思考の両方を活かせる。 -
DIYやハンドクラフト
→ 細かい集中作業と、完成という達成感の両立。
選ぶときのポイント
- 長く続けられるよう「ハマったときの熱量」と「飽きたときの逃げ道」の両方を確保する
- 過集中による疲労を防ぐため、時間制限や環境づくりを意識する
- コストをかけすぎず、小さく始めて調整する
- 完璧を求めすぎず「まずはやってみる」精神も大切にする
趣味を選ぶときの注意点(失敗しないために)
色々とおすすめの趣味を紹介しましたが、ぶっちゃけどんな趣味でもいいんです。
ご自身が「楽しい」と思えることが一番大事ですから。
ただし、発達障害のある人の場合、自分の特性に合っていない趣味は逆効果になることも。
以下のような注意点に気をつけないと、逆にストレスや自己否定につながってしまうことがあります。
ASD傾向の人が苦手になりやすい趣味
-
コミュニケーション中心の趣味(社交ダンス、チームスポーツなど)
→ 対人関係で疲れやすく、楽しめなくなる可能性あり。 -
計画性が必要な趣味(旅行の手配、投資、イベント運営など)
→ 臨機応変な対応が求められると、混乱しやすい。
ADHD傾向の人が苦手になりやすい趣味
-
地道な反復作業がメインの趣味(刺しゅう、編み物など)
→ 飽きやすく、途中で投げ出してしまいやすい。 -
お金の出入りが激しい趣味(ギャンブル、課金ゲーム、投資など)
→ 衝動性から、つい散財して後悔するリスクがある。
また、趣味には、どうしてもある程度お金がかかる場面がありますが、発達障害の人は少しシビアに考えておく必要があると思っています。
特にADHD傾向のある人は、「つい衝動買い」や「課金しすぎ」といった金銭管理の難しさが出やすいため、以下の点を意識しておきましょう。
お金の失敗を防ぐコツ
-
はじめは「無料または低コスト」で始める
-
道具を一気に揃えず、必要になってから買う
-
課金が必要なアプリは、月額上限を設定する or 利用しない
-
「家計簿アプリ」などで支出を可視化する






発達障害の特性があると、どうしても日常生活で「しんどさ」や「生きづらさ」を感じることがあります。
でも、趣味があることで——
- 自分の「好き」を思い出せる
- 誰にも邪魔されず、自分のペースで過ごせる
- 失敗しても責められない場所ができる
- 小さな「できた」が積み重なって、自信に変わっていく
そんな、心の支え・拠り所のような存在になってくれます。
大切なのは、「誰かにとって良い趣味」ではなく、「自分ににとって心地いい趣味」であること。
世間一般的には、ウケが良くて格好の良い趣味だとしても、自分に合わずストレスが溜まってしまうのであれば意味がないのです。
そして、自分の発達障害の特性を知り、それに合ったものを選ぶことが大事です。
ぜひ、自分の特性とじっくり向き合いながら、長く付き合える趣味を見つけてくださいね。
まとめ:趣味は「発達障害の特性」と向き合いながら、自分らしく楽しくできるものを選ぼう
まとめ
・発達障害の人こそ、特に趣味を持ったほうがいい
・発達障害といっても、人によって特性はさまざまで、それに合う趣味も違ってくる
→自分の特性を知り、自分に合うものをチョイスしよう
ASD傾向のある人
一人で集中できることや、ルールや手順が明確なもの
ADHD傾向のある人
体を動かしたり、刺激が多いもの
ASD+ADHD傾向のある人
ある程度の柔軟性がありつつ、自分の世界観を発揮できるもの
・発達障害の人は、趣味のお金にはシビアに考えておく必要がある
発達障害のある人にとって、趣味は単なる「暇つぶし」ではなく、心のバランスを取るためのライフツールです。
自分の特性にあった趣味を見つけることで、
- 自己肯定感を取り戻す
- 生きづらさを和らげる
- 仕事や人間関係で疲れた心をリセットできる
そんな大切な時間になるはずです。
無理なく、自然体で楽しめる趣味を、ぜひあなたも見つけてみてくださいね。
~おわり~
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