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「発達障害って治るの?」と聞かれて気づいたこと。治せないけど、目立たなくすることは出来る

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「発達障害って、治るんだよね?」

最近になって、こう聞かれることが増えてきました。

聞いている人はけっして悪気があるわけじゃなく、単純に素朴な疑問から聞いてくれてるのだと思います。

でも、この質問に対しては、僕はいつも少し言葉に詰まってしまうんですよね。

あらためまして、みなさん こんにちは。

40代でADHDとASDの診断を受けた、ゆーさくです。

なぜ、答えに迷ってしまうかといいますと―

発達障害というのは、風邪や怪我のように「治る」「治らない」で語れるものではないからです。

発達障害は「治す」ものではありません。

でも、「目立たなくする」ことなら、工夫次第で十分にできるんです。

少しずつ、自分の特性を理解し、対処法を見つけていけば―

発達障害があっても、自分らしく働き、生きていくことはできます。

この記事では、僕自身の体験も交えながら、「発達障害を目立たなくするためにできる3つのこと」についてお話ししたいと思います。

この記事でわかること

・「発達障害」は治るのか?

・「発達障害」を「目立たなくさせる」という考え方

目次

発達障害は「治る」のか?

発達障害とは、「脳の働き方や情報の処理の仕方に特性がある状態」のことを指します。

  • 集中力が続きにくい
  • 音や光に過敏
  • 同時にいくつものことを進めるのが苦手

こういった特徴がよく見られます。

ゆーさく
僕も、これらの特徴がめちゃ当てはまります

これは性格や努力の問題ではなく、先天的な脳の構造的な特性によるものです。

つまり、発達障害は病気やケガのように薬や治療で「治る」ものではありません。

僕も、発達障害の特性を持っていることが分かった時、思いました。

「なんとか治療はできないのか?」と。

専門家に話を聞いたり、色々な書籍を読んでみたのですがー。

残念ながら、「治療」という概念はなく、死ぬまでこの特性と付き合っていかなければならないという、残酷な現実を突きつけられるばかりでした。


ただ、「治療」をすることはできないけれど、自分に合った環境を選び、ちょっとした工夫を積み重ねることで、発達障害による日常の困りごとはかなり減らせることもわかりました。

僕自身、40代で発達障害と診断された当初は、「これからどう生きていけばいいんだろう…」と不安でいっぱいだったのですがー。


今では少しずつ自分らしく働けるようになり、「特性と上手につきあっていけばいいんだ」と思えるようになりました。

発達障害を「目立たなくさせる」という考え方

発達障害は「治せない」けれど、「目立たなくさせる」ことはできる。

僕は、この考えがとても大切だと思っています。

発達障害を目立たなくさせるために、大切な3つのポイントがあります。

発達障害を目立たなくさせる 3つのポイント

①環境整備

②自分の特性に合わせた工夫をする

③生活習慣の見直し

①環境整備

発達障害のある人は、環境や周囲の人間関係によってパフォーマンスに大きな差が出る傾向があります。

「おかれた場所で咲きなさい」

こういう有名な言葉がありますが、僕は発達障害の特性を持つ人に限っては、これは鵜呑みにしないほうがいいという考えです。

  • ペンギンがどんなに頑張っても、空は飛べない
  • 淡水魚が深海に放り込めまれたら、生きていくことはできない
  • 普通の観葉植物は、砂漠では枯れる

この大原則を忘れないようにしてください。

ゆーさく
当たりまえだよね だって、自分に合っていない環境なんだから

僕は以前、「勝手のわからないマルチタスクを常に求められる部署」にいたことがあるのですがー

脳に負担がかかりすぎてしまい、夜眠れなくなってしまうという事態におちいってしまいました。

でも思い切って上司に相談し、別の部署に異動させてもらったことで、一気に働きやすくなりました。

「やることはまぁまぁ多いけど、マルチタスク環境にあまりならない状況」なので、冷静に対処できるようになり、脳への負担が減ったんだと思います。

また、在宅勤務がしやすくなったので、自分で温度・湿度・照明・音の環境を整えられるようになり、集中力がかなり改善しました。

たとえば、

  • 周囲に人がいないので、話し声や騒音で気が散りにくい
  • 自分に合った広さのデスクとイスが使える
  • 自分が心地いい温湿度に設定できる

こういった工夫をすることで、仕事のしやすさが大きく変わったんだと思います。

大事なのは、「自分が安心してパフォーマンスを発揮できる場所はどこか?」を知り、それを整えることです。

②自分の特性に合わせた「工夫」をする

環境が整ったら、次は自分の苦手を補うための工夫を取り入れてみましょう。

ツールやガジェットを使って、自分の特性の悪さが出ないようにするイメージです。

僕の場合、音に敏感で集中力が削がれてしまうのが悩みでしたが、ノイキャンイヤホンを導入したことで、かなり集中できるようになりました。

また、ワーキングメモリも弱く瞬間的な記憶力や情報の同時処理に不安があるため、以下のようなツールが役に立ちました。

  • 会議の録音+文字起こしアプリ(PLAUDなど
  • ショートカットガジェット(STREAM DECK)
  • デュアルディスプレイで、複数のファイルを同時に表示

これらを使うようになってから、頭の中がごちゃごちゃになりにくくなり、仕事もスムーズに進められるようになりました。

ポイントは、「脳の力を極力使わずに済むようにすること」です


僕ら発達障害の特性持ちの人は、脳の特性ゆえに、苦手なことはたくさんあるのですが、ツールやガジェットにそこは補ってもらえばいいのです。

ゆーさく
苦手なことは、ツールやガジェットに頼ってしまいましょう!

おススメのガジェットやツールの紹介はこちら

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③生活習慣の見直しも、意外と大きな効果がある

もうひとつ、あなどれないのが「生活習慣」の改善です。

発達障害の人は、神経伝達物質(セロトニンやドーパミンなど)の働きが不安定になりやすく、ちょっとした生活の乱れが、メンタルや集中力に影響しやすい傾向があります。

これは、体内の代謝不全が関係しているという説があるのですが、現代社会はこの代謝不全が発生しやすい環境がそろっています

  • スマホなどからのブルーライト
  • 人口甘味料、添加物
  • 質の悪い油
  • 精製糖
  • 小麦
  • 運動不足

こういった代謝不全が起こってしまう要因をできるだけ取り除き、必要な神経伝達物質が正常に働くようにしないといけません

  • 朝はスマホを見ずに、まず日光を浴びる
  • ブルーライトカットのメガネを使う
  • 運動習慣をつける
  • ビタミンB群やマグネシウム、鉄などのミネラルを意識して摂る
  • できるだけ加工食品や人工甘味料を避ける
  • 精製糖や小麦は摂り過ぎないようにする

正直、最初は「本当に効果あるの?」と半信半疑でしたが―

こういうことを心がけて続けていくと、体が軽くなった感じがするし、脳もちゃんと動いている実感があります。

単純に、身体の調子も良くなるし、身体のパフォーマンスも上がるので、ぜひ取り組んでみてください

ゆーさく
できるところから、始めて見てくださ

発達障害の人と代謝不全について書かれた、興味深い本を紹介した記事です

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発達障害は「治らない」。でも「目立たなくする」ことはできる

「発達障害は治せない」──残念ながら、これは、事実です。

でも、だからといって、ずっとツライまま生きていかなければいけないのか?

そうとも限りません。

自分に合った環境で働き、ツールを活用し、生活を整えていくことで、以前よりずっとラクに、障害に振り回されることなく生きていくこともできます。

僕自身も、いまだに試行錯誤の最中ですが、少しずつ生きやすさを実感できるようになってきたと思います。

発達障害は「治す」ものではなく、「飼いならして上手に付き合っていくもの」。

その意識に切り替えることで、見える世界が少しずつ変わっていきます。

同じように悩んでいる方に、この記事が少しでもヒントになれば嬉しいです。

まとめ 発達障害は「治るの?」と聞かれた

まとめ

・発達障害は「治る」のか?

→「治らない」 けど、「目立たなくする」ことはできる

 ①環境整備

 ②自分の特性に合わせた工夫をする

 ③生活習慣の見直し

発達障害は「治る」 ―

残念ながら、これは幻想です。 

脳の特性である以上、発達障害には「治療」という概念はありません。

だけれども、環境を整備し、工夫をすることで、特性の悪さをカバーし、目立たなくさせることはできます。

治療ができないからといって、悲観することはありません。

僕も、いまだ暗中模索の最中ですが、少しでも生きやすくするため、これからも試行錯誤していこうと思います。

~おわり~

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    この記事を書いた人

    東京郊外に住む、サラリーマンお父ちゃん

    40歳を過ぎてから、発達障害グレーゾーンであることが発覚…発達障害としての第二の人生を送ることを余儀なくされる

    発達障害を持っていたとしても、知識や工夫でより良い人間になることを証明するため、日々試行錯誤中!

    学んだことやライフハックを、発信できたらと思っています。

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