みなさん こんにちは、ゆーさくです。
僕は40歳を過ぎてから、ADHDとASDの診断を受けました。
診断を受けて、自分の特性を改めて理解でき、これからの生き方や人との関わり方についても深く考えるようになりました。
この記事では、
「恋人や配偶者(パートナー)に、発達障害であることを伝えるべきか?」
このテーマについて、僕自身の考えと体験をもとにお話ししたいと思います。
・発達障害であることを、恋人や配偶者(パートナー)伝えるべきか?
・「発達障害であること」を伝えるべきと考える、3つの理由
恋人(パートナー)に発達障害を伝えるべきか?交流会で聞いたリアルな声
先日、僕は発達障害の当事者交流会に参加しました。
そこで知り合ったとある方が、こんな悩みを僕に話してくれました。
僕、発達障害の特性のせいで、前の恋人とはうまくいかなくなってしまったんです。
だから、新しい人には「発達障害であることを、黙っておいたほうがいいのかもしれない」って、最近は思うようになったんですが・・・
ゆーさくさん、どう思いますか?
ー交流会で出会った方―
この方の気持ち、すごくよくわかりますよ。
- 発達障害であることを伝えると、相手が引いて離れていってしまうんじゃないか。
- それがきっかけで、関係が崩れてしまうんじゃないか。
そう思うと、発達障害であることをパートナーに伝えるのが、怖くなってしまうのは当然です。
現に、僕も職場やプライベートで発達障害を持っていることを打ち明けたのですが・・・
変わらずに接してくれた人もいる一方で、明らかによそよそしくなって避けている感じの人もいましたからね。
それほど、発達障害というのはマジョリティー(大多数)から受け入れられるのがまだまだ難しい―
とても残念で残酷なことですが、そういうものなのです。
「余計な誤解を与えずに済むから」
「お相手になるパートナーの選択肢を狭めないために」
このような理由で、あえて発達障害であることを黙っておくという人もいます。
でも僕は、それでもパートナーになる人にはちゃんと伝えるべきだと強く思っています。
僕が「発達障害を伝えるべき」と考える3つの理由
それでは、僕が恋人や配偶者(パートナー)に「発達障害を伝えるべき」と考える、3つの理由をお話しします。
恋人や配偶者(パートナー)に「発達障害を伝えるべき」 3つの理由
①特性を知っていれば、一緒に対策ができるから
②「これは特性だから仕方ない」と割り切れるから
③長く付き合っていくために、大事なことは隠さないほうがいいから
①特性を知っていれば、一緒に対策ができるから
僕自身、発達障害の特性ゆえに、日常生活で不便を感じることがたくさんあります。
ゆーさくの発達障害 困りごと
- ワーキングメモリの弱さ
- マルチタスクの苦手さ
- 感覚過敏(聴覚)
でも、それを僕は奥さんにも正直に話しています。
発達障害の特性が理由で、苦手なことがどうしてもある、と―
結果、僕は、奥さんと一緒に生活の中でできる対策や、工夫することができるようになりました。
たとえば、予定はテキストに起こして共有するようにしたり、うるさい場所には行かないように配慮してもらったり・・・。
また、マルチタスクになるべくならないように、用事は単独撃破で取り組めるようにしてもらっています。
特性を共有することで、生活の中での発達障害の困りごとや苦手が目立たなくなり、僕自身生きやすくなったと実感しました。
②「これは特性だから仕方ない」と割り切れるから
発達障害であることを伝えておくことで、少なくとも「なぜそうなるのか」という背景を理解してもらえる可能性が高まります。
もちろん、発達障害だからといって何でもかんでも許されるわけではありません。
ただ、パートナーの方も理由や背景もわからず、発達障害の特性に振り回されて、ヤキモキと気を揉むのが一番よくないことだと思うのです。
以前、記事に書きましたが、「カサンドラ症候群」という、パートナーが発達障害の特性に振り回され、心身ともに疲弊してしまう事例もあります。

相手にとっても、「どうして何度言っても直らないの?」という苛立ちから、「ああ、これはそういう特性なんだな」と割り切って思えるようになれば、お互いに楽になれます。
③長く付き合っていくために、大事なことは隠さないほうがいいから
将来、同棲や結婚などを考えるような相手であれば、なおさら正直に伝えるべきだと思っています。
同棲や結婚は、自分以外の人と生活を共にして、一緒に歩んでいくものだからです。
そのパートナーとなる人は、「発達障害」という自分の特性も含めて受け入れてくれる人と関係を築かないといけません。
パートナーがもしそうでない人であるならばー
いずれはひずみが生まれ、遅かれ早かれその関係はうまくいかなくなるでしょう。
とても残念で悲しいことですけど…。
それなら、割と初期段階から正直に伝えたほうが、無理をしない自然な関係が築けると思うのです。
自分を偽らないことが、幸せな関係を築く第一歩
長く付き合っていきたい人がいるなら、自分を偽らないほうが絶対にいい。
今回、僕が強く伝えたいのはここです。
発達障害であることは、黙っていた方が短期的にはうまくいくように見えるかもしれません。
その方が、誤解やすれ違いは生まれないし、労力もかからないから。
でも、「自分を普通の人間(定常発達)として、偽って築いた関係」は、どこかで必ずひずみが出てくるはずです。
同棲や結婚など、生活を共にするようになれば、発達障害の特性は隠し通すことは難しいですから。
さらに言えば、パートナーが「カサンドラ症候群」に陥らないためにも、特性の共有はとても大事です。
だからこそ、早い段階で誠実に伝えておくことで、無用なすれ違いや誤解を防ぐことができます。

「パートナーに伝えるか迷っている」あなたへ 伝え方とタイミングのポイント
伝えることが大事なのはわかったけど…
パートナーにどうやって発達障害であることを伝えたらいいのか?
伝え方やタイミングのポイントはあるのか?
気になるところだと思います
発達障害を伝える際に、絶対的な正解はありません。
でも、僕が思ういくつかのコツがあるのでご紹介します。
ある程度、 関係が深まってからでOK
出会ってすぐに「実はADHDとASDで…」と発達障害であることを打ち明ける必要はありません。
ある程度打ち解けて、信頼関係ができてからのほうが、相手も落ち着いて受け止めやすいはずです。
発達障害があったとしても、それを補って余りある「いいところがたくさんある」ことが十分にわかった状態でならば、相手も受け入れてくれるんじゃないかと。
発達障害の特性と対処法も一緒に伝える
発達障害であることだけを、いきなり打ち明けられたとしても、相手も困惑すると思います。
相手が定常発達だった場合、特にです。
発達障害がどんなものなのかも、わからない人も多いと思います。
また、「自分はどうすればいいのか?」も当然知らないわけですから。
なので、発達障害の特性を整理し、その対策法なども一緒に伝えるといいです。
・こういう特性がある
・こういった困りごとがある
→それに対して、こういう対策や工夫がある
このように、対策案と一緒に伝えると、相手も前向きに受け取りやすくなります。
相手の反応に過度に期待しすぎない
発達障害の特性を正直に伝えたとしても・・・それでも離れていく人はいます。
重ね重ねお伝えしてしまいますが、それほど発達障害はマジョリティーには受け入れられていない特性なのです。
それは仕方がないことです。
残念ですが、それはその人とは縁がなかったんです。
でも、「自分を否定された」と受け取る必要はありません。
それよりも、「ちゃんと理解しようとしてくれる人」と出会うための一歩だったと思ったほうが、ずっと健全だと思いませんか?
発達障害という特性を含めて、あなた自身を大切にしてくれる人と出会って歩んでいったほうが、長期的には絶対にいいと思います。
伝えて、それでもダメなら仕方がないや
とてもドライな考え方な気もしますがー
あまり期待や執着をしすぎずに相手を探したほうが、自分にとっていい人に結果的に巡り合えると僕は思うんです。
まとめ 発達障害であることは、パートナーには伝えるべき
まとめ
・発達障害であることは、恋人や配偶者(パートナー)にはちゃんと伝えるべき
【理由】
①特性を知っていれば、一緒に対策ができるから
②「これは特性だから仕方ない」と割り切れるから
③長く付き合っていくために、大事なことは隠さないほうがいいから
→長く付き合っていきたいのなら、自分を偽らないほうが絶対にいい。
・パートナーに発達障害であることの伝え方やタイミングのポイント
〇ある程度、関係が深まってからでOK
〇発達障害の特性と対処法も一緒に伝える
〇相手の反応に過度に期待しすぎない
発達障害をパートナーに伝えるかどうか迷う気持ち・・・
僕にもよくわかります。
「本当の自分」でいられる関係は、心から楽で幸せなものですし、何よりも尊いものです。
これから恋愛や結婚をして、パートナーシップを築こうとしている方へ。
「発達障害」という特性を含めて、あなた自身を大切にしてくれる人と出会えることを願っています。
そんな人に出会うためにも、今回お話しした内容を思い出していただければ幸いです。
そして、自分自身のことも、どうか大切にしてください。
~おわり~
▼ご意見はこちらまで▼