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【書籍】『発達障害者の僕らが生き抜くための紙一枚仕事術』 仕事をやりやすくする方法

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こんにちは、ゆーさくです。

僕は40代になってから、自分がADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の特性を持っていることに気づきました。

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昔から

「うっかりミスが多い」

「同時進行が苦手」

「何から手をつけていいか分からずフリーズしてしまう」

──そんな場面が多く、なんとかやりくりしながら生きてきました。

正直、ずっとしんどかったですね。特に仕事で。

ゆーさく
自分の特性とうまく付き合いながら、なんとか働き続けられないだろうか?

そう考えて、本や体験談をたくさん読み漁りました。

そんな中で出会ったのが、小鳥遊さんの『発達障害者の僕らが生き抜くための紙一枚仕事術』という本です。

発達障害の僕らが生き抜くための「紙一枚」仕事術
created by Rinker
目次

「紙一枚仕事術」とは?──たった一枚で頭がスッキリする理由

この仕事術は、頭の中でごちゃついているタスクや状況を、たった一枚の紙に書き出すだけの方法です。

紙一枚仕事術 フレーム

引用:『発達障害者の僕らが生き抜くための紙一枚仕事術』

紙一枚仕事術 ポイント

 ①締め切りを書く

 ②今その仕事の“ボール”を誰が持っているのかを書く

 ③やること(サブタスク)を書く

たったこれだけ。

でも、これが驚くほど効果的なのです。

僕のように、頭の中を整理するのが苦手な人にとっては「見えないものを考える」だけで一気にハードルが高くなります。


でも、紙に書くことでそれが見えるようになり、行動に移しやすくなるんです。

「紙一枚仕事術」のポイント3つ

この『紙一枚仕事術』のポイントとなる箇所を、3つに絞ってご紹介します

ポイント①:「締め切りを明確にする」だけで仕事がラクになる

上司から「これ、なるはやでお願いね」と言われて混乱したこと、ありませんか?

発達障害の特性を持っていると、「なるはや=今すぐ?明日まで?」とあいまいな指示にパニックになってしまいがちです。

この仕事術では、『締め切りがあいまいな依頼にも、期日を明確に設定して記入する』ことを大切にしています。

相手が締切をはっきり言わない場合でも、締切は絶対に存在すると思った方がいい。

締切の設定の労力を省いているか、こちらに気を使っているかのどちらかだからです。

  • 期日を聞き返す(例:「いつまでに必要ですか?」)
  • 相手が期日を明言しないなら、自分で仮の締め切りを決めて書く(例:「◯日までに提出しますね」)

これだけで、心の中のモヤモヤがスッと晴れて、落ち着いて動けるようになります。

ゆーさく
僕にとっては、納期が曖昧な依頼が一番のストレスだったので、これがとても役立ちました。

ポイント②:「今、ボールは誰が持ってる?」責任の所在を見える化

この「紙一枚仕事術」のメソッドには、「今このタスクは誰がボールを持っている(責任の所在はどこか)のか?」を書く欄があります。

これが、地味にめちゃくちゃ大事。

発達障害の人には、責任感が強すぎて不必要なプレッシャーを抱えがちな傾向があります。

  • 「相手から返事が来ない…自分のせい?」
  • 「まだ待ちのはずなのに、なぜか焦る…」

でも、この「ボールの所在」を明確にするだけで、自分の責任でないことに悩まなくなるんです。

  • 「今は相手の返答待ち」
  • 「次のアクションはあちら」

そう割り切ることで、必要以上に落ち込んだり自責したりすることを減らすことができます。

ポイント③:「やる気が出ない」は“分解”すれば解決する

ADHDあるあるのひとつが「やる気が出ない→先延ばしにする」です。

でも、本書では「やる気が出ない本当の理由は、『何をしていいか分からない』から」だと説明されています。

たとえば「プレゼン資料を作る」というタスクを例に取ると・・・。

「プレゼン資料を作る」→これだけだと、何から手をつけていいか分からず、手が止まってしまいます。

でも、これを…

  • 情報を集める
  • 構成を考える
  • スライドの骨組みを作る
  • 上司に確認する

…と細かく分けてサブタスクとして書き出すことで、行動のハードルが一気に下がります。

この方法で、「やらなきゃ」と思いつつ何もできずに時間だけが過ぎてしまう、という悩みをかなり減らすことが出来ます。

「紙一枚仕事術」で得られる効果

この仕事術を実践すると、以下のような効果が期待できます。

  • 抜け・漏れが減る(紙に書いてあるから忘れにくい)
  • 「なるはや」「お任せで」など曖昧な依頼にも落ち着いて対応できるようになる
  • 「それ、今は自分の責任じゃない」と切り分けて考えられるようになる
  • 「やる気が出ない」時でも、まず書き出せば動き出せるようになる

もちろん、これで全ての困りごとが解決するわけではない。


でも、確実に仕事がしやすくなるのは間違いありません。

それにより、「仕事が怖くなくなった」と感じるのが大きなメリットです。

本書でも触れられていますが、発達障害の特性を持つ人は、心理的安全性が低い環境では特性がより強く出てしまい、悪循環に陥りやすいのだそうです。

紙一枚仕事術のような「外に出して整理する」ツールは、自分の不安を減らし、自信を取り戻す手助けになります。

僕のような発達障害をを持つ人間とって、このツールは「職場で自分を守るための盾」のような存在になることでしょう。

まとめ:紙一枚仕事術は「自分を責めがちな人」にこそ使ってほしい

まとめ

『発達障害者の僕らが生き抜くための紙一枚仕事術』

頭の中でごちゃついているタスクや状況を、たった一枚の紙に書き出すだけの方法

【ポイント】

 1.締め切りを明確に書く

 2.責任の所在を書く

 3.タスクを細分化して、面倒くさい→先送りを回避

発達障害があるかどうかに関係なく、「うまく働けない」「仕事がうまく回らない」と感じている人は多いと思います。

でも、それは“能力がない”からではなく、ただ、頭の中が整理できていないだけかもしれません。

そんな時こそ、この紙一枚仕事術が力を発揮します。

「もっと頑張らないと」ではなく、「一度、紙に書いてみよう」と思うこと。

たった一枚の紙が、あなたの働き方をラクにしてくれるかもしれません。

発達障害の僕らが生き抜くための「紙一枚」仕事術
created by Rinker

~おわり~

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    この記事を書いた人

    東京郊外に住む、サラリーマンお父ちゃん

    40歳を過ぎてから、発達障害グレーゾーンであることが発覚…発達障害としての第二の人生を送ることを余儀なくされる

    発達障害を持っていたとしても、知識や工夫でより良い人間になることを証明するため、日々試行錯誤中!

    学んだことやライフハックを、発信できたらと思っています。

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