みなさん こんにちは ゆーさくです
みなさんは、「在宅勤務」ってやったことありますか?
僕は、現在「在宅勤務」多めの仕事をさせてもらっているんですが、発達障害持ちの僕に驚くほど合っていて、ビックリしています。
本日の記事は、発達障害の人が「在宅勤務」が向いている理由や、「在宅勤務」をするときの落とし穴などを、自身の体験談を交えてお話ししたいと思います。
・発達障害の人が、会社のオフィスで「働きづらい」と感じてしまう理由
・「在宅勤務」と発達障害の相性が抜群な理由
・「在宅勤務」の落とし穴
発達障害の人が、会社のオフィスで「働きづらい」と感じやすい理由
まず最初にお伝えしておきたいのは、「発達障害の人が働きづらいのは、怠けているからではない」ということです。
発達障害、とくにADHDやASDの特性がある人は、下記のようなことが職場で起きがちです。
ADHD(注意欠如・多動性)の場合
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周囲の音や会話が気になって、集中が続かない
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書類やメモの管理が苦手で、よく探し物をしてしまう
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締切が迫らないと、タスクに着手できない
ASD(自閉スペクトラム)の場合
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周囲の人との距離感がうまくつかめず、疲弊する
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臨機応変な対応が求められると、頭が真っ白になる
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雑談や空気を読む文化が、強いストレスになる
そして、これらの特性は、会社のオフィスという「音・人・変化」に満ちた場所でより如実に表れます。
僕は、ADHD(注意欠如型)とASDが併発しているのですが、僕にとって会社のオフィスはメチャクチャ働きにくい環境でした。
・周囲で話し声や物音が聞こえてきて、そっちに引っ張られて集中力が削がれる
・デスクがとても狭くて、作業がしづらく、モノをたくさん置けない
・隣の人との距離が近く、圧迫感を常に感じる
そんな環境だと、仕事に集中することがとても難しく、こなすのに時間がかかったり、仕事のクオリティが低くなってしまったり・・・
色々と問題が出てきてしまっていたんです。
そして、体力と精神力をムダにゴリゴリ削り取られて、一日の終わりにぐったりと疲れてしまっていました。

「在宅勤務」と発達障害の相性が抜群な理由
発達障害であることを打ち明けて、「在宅勤務」が可能な仕事に変えてもらった
僕は、発達障害であることが40歳過ぎてから発覚したのですが、悩んだ末に当時の職場の上司にそれを伝えました。
結果、他のチームに移籍することになりました。
新しいチームでの仕事は、「必ずしも会社のオフィスに出社しなくても、家でも十分にできる内容」だったので、僕は、「在宅勤務」をよくするようになったのですが・・・
驚くほど仕事がはかどるようになりました。
そして気づいたんです。
「在宅勤務」が発達障害を持つ人にとって、相性が良いと感じた理由
「在宅勤務」が発達障害を持つ人にとって、相性が良いと感じた理由は主に以下の通りです。
通勤がない → 朝のパフォーマンスが段違い
朝の満員電車や支度のストレスがなくなり、「朝から消耗してすでに疲れている」という状態が消えました。
通勤をするだけで、ものすごい疲労がたまってしまうので、それがなくなるだけでものすごい効果がありました。
人の話し声や雑音がない → 集中力が続く
職場には、意外とたくさんの「ノイズ」で溢れかえっています。
- 周囲の雑談
- タイピング音
- 電話
- Web会議している人
僕は、周りで話し声や物音が複数重なり合ってしまうと、途端にイライラして気になって集中力が下落してしまう特性があります。
自宅なら、音があまりしない静かな環境を作り出せるので、集中力が維持できます。
急な予定変更・雑談がない → 認知疲労が激減
ASDの特性が持つ人は、急な予定の変更や想定外のことが起こると、パニックを起こしやすい特徴があります
職場は、急に話しかけられたり、上司や同僚に何かを頼まれたりする可能性があり、ASD特性を持つ人にとって、オフィスはストレスフルな環境といえます。
在宅なら、予定や集中も乱されにくく、1日の予定も見通しが立てやすくなるので、安心感があります。
視線や圧迫感がない → 常に緊張していたことに気づいた
オフィスで仕事をしていると、常に誰かに見られている感覚があったり、周囲に圧の強い人がいたりして、「気を張った状態」を余儀なくされていました。
在宅勤務に切り替えたことで、そうしたたくさんの「気の使いすぎによる消耗」から解放されました。
そして初めて、自分がどれほどエネルギーを消耗していたのかを、リアルに体感できました。
在宅なら、「気を張った状態」になることがないので、体力と精神力が削られず、安心して仕事に打ち込むことができました。
こんなうれしい恩恵だらけなので、僕はできうる限り「在宅」で仕事をさせてもらうことにしています
もちろん、会社に出社しないとできない仕事も中にはあるので、100%在宅はできませんが・・・。
「別に家でもできること」であれば、在宅でやることにしています。
その方が、はるかに早くてたくさんの仕事ができることに気が付きました。



「在宅勤務」を使うと、一日の可処分時間が増える
「在宅勤務」を使うと、一日の「自由に使える時間」が増える
もうひとつ、大きな変化がありました。
それは、一日の「可処分時間」が大きく増えたということです。
「可処分時間」とは、簡単に言うと「自分の自由に使える時間」のこと。
在宅勤務を活用すれば、通勤や出勤準備にかかっていた時間と体力・精神力を節約できます。
朝の満員電車、身支度、帰りのラッシュ、すべてが不要になるだけで、毎日2〜3時間、そして心身の余力が確保できるのです。
これは、発達障害を持つ人にとって、非常に重要なポイントだと僕は考えています。
いつ職を失ってもおかしくないからこそ、自分の時間が必要
発達障害のある人は、会社で「配慮してもらっている側」です。
つまり、会社の経営が傾いたとき、「真っ先に対象になる可能性が高い」という現実があります。
いつ何があるかわからない。
そのときに備えて、体力も、精神力も、時間もなるべく温存しておきたい。
だからこそ、可処分時間を最大化できる在宅勤務は、僕にとって「働きながら自分の道を準備する」ための土台となっています。
浮いた時間で副業や勉強をしたり、情報発信をしたりー
『こういった取り組みがちゃんとできている』という感覚が、自分の不安を払拭するために大切になります。



在宅勤務の落とし穴と、その対処法
在宅勤務は通勤が不要で、自分のペースで働けるという大きなメリットがあります。
しかしその一方で、在宅勤務ならではの「落とし穴」も存在します。
特に、発達障害のある人にとっては、その落とし穴が深くなりやすい傾向があります。
僕自身も経験したことを交えながら、在宅勤務で陥りやすい罠と、その対処法をご紹介します。
孤独を感じやすい
「人と話すのが苦手だから、在宅勤務は気がラクだぜ」──
確かに、最初はそう感じるかもしれません。
「まったく誰とも話さない日」が続いてしまうと、孤独感にさいなまれてメンタルを病んでしまう可能性があります。
人間は、たとえ内向的なタイプだとしても、ある程度の「人とのつながり」が心の安定には必要なんです。
対処法
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チャットやメールでの「ひとこと雑談」
業務連絡のついでに「暑いですね〜」などの、他愛もない一言を添えるだけでも、人とのつながりを感じられる。 -
社外のコミュニティに参加する
X(旧Twitter)で趣味や発達障害について発信したり、当事者向けの交流会に参加する
「仕事とは関係ない会話」ができる場を持っておく。
サボってしまいがち
在宅勤務は誰の目もない環境。
やろうと思えば、いくらでもサボれてしまいます。
実際に「勤務時間中にドライブや旅行をしていた」という、信じられない話も耳にします。
もちろん、人間ですから疲れや飽きが出て、集中できない日もあるでしょう。
そんなときは、休憩を取ること自体は悪いことではありません。
でも、「ちょっと休憩」が「なんとなく何もしない数時間」になると、後で何も進んでいなくて焦ってしまったり、罪悪感に苦しんだりすることになります。
なので、自分を律するための工夫が必要です。
自分を律するための工夫
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その日にやることを、朝イチで書き出す
タスクを書き出して見える化するだけで、やるべきことが明確になりダラけずに済む -
必ず誰かにアウトプットを報告する
上司やチームにアウトプットを報告することで、自然と責任感が生まれる→在宅でも、仕事ができる人という認定をしてもらるメリットもある
小さな習慣でも、継続することでサボり癖の予防になります。
ON/OFFの切り替えができない
通勤がないのはとてもラクですが・・・
実はこれが落とし穴になることもあります。
物理的な移動がないと、仕事モードとプライベートモードの切り替えが難しくなってしまいます。
特に僕のように、仕事用とプライベート用のデスクを分けていない場合、終業後もついPCに向かってしまったり、頭が仕事のままでリラックスできなかったりすることがありました。
そんな僕がやっている対策は、「切り替えの儀式」を取り入れることです。
「切り替えの儀式」
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始業前に、仕事用の服に着替える
部屋着のままだとダラけやすいので、着替えると仕事モードになれる -
終業後に、部屋着に着替える
服装を部屋着に変えるだけでも、「あ、仕事終わったな」と脳が認識しやすくなる。
着替えるだけという地味な方法ですが、これが意外と自分の中でON/OFFのスイッチになっているみたいで、効果的でした。



在宅勤務には確かに大きなメリットがありますが、同時にいろいろな落とし穴に注意が必要です。
僕自身、在宅勤務をしていてつまずいたりしたことがあるので、工夫を積み重ねることで快適な在宅勤務スタイルを作りこんできました。
在宅勤務を始める人は、自分なりの「働きやすさ」を追求し、少しずつ整えていきましょう
▼在宅勤務をする環境づくりにあたって、参考になるブログ記事はこちら▼






まとめ 発達障害である僕が、在宅勤務で働きやすさが格段に上がった
まとめ
・発達障害(ADHDやASD)の特性がある人は、会社のオフィスで困りごとが如実に表れやすい
▷周囲で話し声や物音が聞こえてきて、集中力が削がれる
▷デスクがとても狭くて、作業がしづらく、モノをたくさん置けない
▷隣の人との距離が近く、圧迫感を常に感じる
→在宅勤務にすると、驚くほど仕事がはかどる
・在宅勤務により、一日の「可処分時間」が大きく増える
→心身の余力が確保でき、「働きながら自分の道を準備する」時間に充てられる
・在宅勤務ならではの「落とし穴」も存在する
▷孤独を感じやすい
▷サボってしまいがち
▷ON/OFFの切り替えができない
→工夫や対策を積み重ねることで快適な在宅勤務スタイルを作りこむ
僕は、会社のオフィスではパフォーマンスを発揮できず、苦しい日々が続いていました。
周囲の雑音、頻繁な声かけ、周囲からの圧迫感——
そういった環境では、どうしても本来のパフォーマンスが発揮できなかったんです。
でも在宅勤務に切り替えてから、驚くほど働きやすさが変わりました。
自分の特性に合わせた環境で働けることが、これほど大きな違いを生むとは思いませんでしたね。
発達障害のある人にとって、在宅勤務は『最適解』になり得ます。
大切なのは、特性に合った無理のない働き方を見つけること。
無理なく働ける環境は、きっと見つかるし自分で作りこむことだってできます。
その一案として、「在宅勤務」を選択してみることも検討してみてください。
~おわり~
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