みなさん こんにちは
僕は、40代になってから、自分がADHDとASDのグレーゾーンであると知りました。
発達障害を受け入れ、付き合っていく中で大切にしていることの一つが「自分磨き」です。
そしてその中でも、手軽で、確実に効果があるのが「読書」です。
「本なんて読んでも意味ないよ」と思う人もいるかもしれません。
でも、読書は単なる趣味ではなく、自己理解を深め、人生の方向性すら変えるツールにもなるのです。
この記事では、「読書」が自分磨きとして有効な手段であるということを、自身の体験談から感じたことを含めお伝えできればと思っています。
・なぜ読書が、「自分磨き」に最適なのか?
・発達障害を持つ人こそ、読書を趣味にしよう
・発達障害を持つ人が読書を習慣にするためのコツ
なぜ読書が「自分磨き」に最適なのか?
「他人の思考にアクセスできる」
読書の最大のメリットは、「他人の思考」にアクセスできることです。
自己啓発書、ビジネス書、発達障害関連の書籍、小説、エッセイ…。
どんなジャンルの本であれ、そこには著者が人生をかけて体得した経験・知恵・失敗・成功・感情がふんだんに詰まっています。
それが、わずか数千円の金額でアクセスして知ることができるなんて・・・
よくよく考えたら、破格すぎて素晴らしいと思いませんか? とてもコスパのいい投資です。
発達障害の特性を持っていると、人と関わることが苦手だったり、集団の中で本音を出しにくくなってしまう・・・ということがよくあります。
そんな発達障害 特性持ちにとって、読書は「誰にも気兼ねせず、静かに他人と対話し、新しいことを学ぶことができる時間」なのです。
読書は「自己理解」のきっかけになる
発達障害の人は、他者と自分の感覚のズレに悩みやすい傾向があります。
そして、
こういう事態になりかねません。
僕も
- 「なぜ他の人と同じようにできないのか」
- 「なぜ些細な音や光に過敏なのか」
- 「発達障害を持っている人は、もう人生おしまいなのかな」
といった疑問をずっと抱えてきました。
そんなとき、同じような特性を持つ人のエッセイや、発達障害に関する専門書、脳科学的な解説本を読むことで、
「自分だけじゃないんだな」
「あ、自分の困りごとには理由があったんだ」
・・・と納得できました。
発達障害を持つ人は、一般的なやり方や生き方が合わないことが多いからこそ、「選択肢を知る」「自分に合った方法を見つける」ことが非常に大切です。
読書はそのきっかけになります。
本を読むことは、まさに「自己理解のためのツール」になるのです。
発達障害の特性を持つ人こそ、「読書」を勧めたい
僕自身、不注意優勢型のADHDとASD(自閉スペクトラム症)を併せ持っています。
そんな自分が読書を通じて感じたメリットは、主に以下の4点です。
1.視覚優位の特性に合っている
2.メタ認知力が鍛えられる
3.ストレスを軽減してくれる
4.自然と集中力が鍛えられる
1. 視覚優位の特性に合っている
発達障害のある人の中には、視覚からの情報処理が得意な「視覚優位」の傾向を持つ人が多いとされています。
僕自身もそのタイプで、会話だけで説明されると理解が難しい場面でも、図や文字で説明されるとスッと頭に入ってきます。
読書はまさに「文字情報を自分のペースで処理する」活動なので、視覚優位の人には非常に相性がいいと感じています。
とくに図解入りのビジネス書やマンガ形式の解説本などは、内容の理解を助けてくれます。
2. メタ認知力が鍛えられる
発達障害のある人は、自分の考え方や行動パターンを客観視する「メタ認知」が苦手な傾向があります。
でも、本を読むことで、
- 他人の視点や経験に触れる
- 思考の整理の仕方を知る
- 「こういう考え方もあるんだ」と気づく
・・・といった、疑似体験を積むことができます。
これは「自分の頭の中を見える化する」トレーニングにもなり、メタ認知力を少しずつ高めることにもつながります。
3. ストレスを軽減してくれる
読書には、ストレスを軽減する効果があることが複数の研究で示されています。
特に発達障害のある人は、日常生活の中で
・・・などからくるストレスが大きくなりがちです。
静かな環境で本の世界に没頭する時間は、そうした日々のストレスから心を一時的に解放してくれる「安全地帯」のようなもの。
特別なスキルもいらず、誰にも迷惑をかけずに、一人でリフレッシュできるのが、読書の魅力です。
4. 自然と集中力が鍛えられる
「ADHDなのに、読書で集中力UP?」
・・・と驚かれるかもしれませんが、読書には『集中力のトレーニング』的な側面があります。
もちろん、いきなり難解な本をいきなり読んだら、挫折しがち。
でも、気になる・興味のあるテーマーから始めれば、自然と本の世界に引き込まれ、少しずつ「集中する感覚」を育てることができます。
「短時間でも集中できた」
「読み終わったぞ!」
という小さな達成体験の積み重ねもでき、自己効力感の向上にもつながっていきます。
発達障害を持つ人が、読書を習慣にするためのコツ
・・・とはいえ、発達障害のある人にとって、「本を読む」という行為は、意外とハードルが高いこともあります。
変な読み方をしてしまうと、挫折してしまう事にもなりかねません。
そこで、僕自身が気を付けている読書習慣のコツをご紹介します。
興味のあるテーマから始める
まずは自分が「面白そう!」と思えるジャンルから始めることが大事です。
興味のない本ほど、読み進めるのがツライものはありませんからね。
僕の場合は、発達障害に関するエッセイ本や脳科学に関する本などから入りました。
自分が今、タイムリーで必要な知識や経験者の声が知りたかったからです。
また、図解やマンガが載っている本であれば、とっつきやすくて理解もしやすいので、そういうものをチョイスするのも良いでしょう。
すべて読もうとしない
よく、『せっかく読んだんだから、最後までちゃんと読まなくちゃ・・・』と、無理をしてしまう人がいますが・・・
完読にこだわる必要はありません。
最初から最後まで読むよりも、「気になったところだけ」「目次からピンときた章だけ」拾い読みするのも立派な読書です。
そして、
- なんか、自分に合わないな
- 今の自分にはちょっと理解できない
こう思ったら、途中で読むのをやめるのも全然OKです。
自分に合わない本を読み続けると、精神力や時間の無駄遣いになります。
無理に読もうとせず、早目に損切りするのも大事です
読書メモを残す
印象に残ったフレーズや、試してみたいこと、勉強になったをメモしておくと、記憶の定着にもつながります。
僕の場合は、自分のジャーナルノートに、読んだ本は記録するようにしています
後になって、「この本、どんなことが学べたんだっけ?」と記録をたどることができ、読んだ本をしっかりと自分の血肉にすることができます。
読書は「自分を磨くための最強のツール」になる
「本なんか読んでも、人生変わらないよ」と言う人もいるかもしれません。
でも、変わるかどうかは「読む側の姿勢」次第です。
その本を読んで、何か一つでも学ぶことがあれば、それで十分お釣りが来ます。
発達障害の僕にとって、読書はただの趣味ではありません。
自分の理解を深め、少しずつ成長していくための『ツール』なんです。
1冊読むたびに、
- 「この考え方、ちょっと真似してみようかな」
- 「このフレーズ、なんか元気出るな」
- 「この言い回し、素敵! 使わせてもらお」
そんな小さな気づきや学びが、どの本を読んでも発見することができ、僕の生き方を少しずつ上向きに変えてくれました。
これからも、自分磨きの一環として、読書は続けていこうと思っています。
発達障害を持つ人に、おすすめの本
僕が個人的におススメの、書籍を紹介します。
ゆーさく
発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47
発達障害を持つ人が、バイブルとして読んでおきたい一冊。
発達障害を持ちながらも、社会で生きていくためのサバイバル術がふんだんに書かれています
ゆがんだ認知を正して、生きやすくする方法が学べる本です 色々なワークが具体的に書いてあり、取り組みやすいのが良いです!
見た目を整えるのが、いかに大切かが学べる一冊です。 これを参考に、「見た目」良くしちゃいましょう!
発達障害を持つ人は、自分を責めてしまいがち。 そんな自分を責めてしまう人に、ちょっと待ったとかけてくれ、ユーモアのある言葉で前向きな気持ちにしてくれる本です。
思考のモヤモヤを解決し、頭がよくなるためには、「ゼロ秒思考」が有効です。 「ゼロ秒思考」が学べる、誰もが知るベストセラー!
自分が気になったもので良いので、ぜひ読んでみてください
きっと、あなたの助けになってくれるはず。
まとめ 発達障害を持つ人にとって、読書は最強の「自分磨き」
まとめ
・なぜ読書が「自分磨き」に最適なのか
→他人の思考にアクセスでき、「自己理解」のキッカケになる
・発達障害を持つ人こそ、「読書」がおススメ
1.視覚優位の特性に合っている
2.メタ認知力が鍛えられる
3.ストレスを軽減してくれる
4.自然と集中力が鍛えられる
・発達障害を持つ人が、読者を習慣にするためのコツ
興味のあるテーマから始める
すべて読もうとしない
読書メモを残す
発達障害を持つ人にとって、読書は最強の「自分磨き」になります。
「知らないことを知り」「自分を知ることができる」
これを積み重ねていけば、きっとピカピカに輝く人間になれるはずです。
「ちょっと気になる本があるから、読んでみようかな?」
そんな気楽な気持ちからだって構いません。
ぜひ、読書の習慣を持ちませんか?
~おわり~
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