みなさん こんにちは
ゆーさくです
僕は、発達障害グレーゾーンであることが、40代に差し掛かってから発覚したという、異色の経歴を持っています。
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発達障害の特性の一つに、「モノを探すのが苦手」というものがあります。
僕もその典型で、パソコンの中のファイルやツールを探すだけで何分もかかってしまい、ストレスを感じる日々でした。
でも、「より良い人間になるために、自分の特性を受け入れつつ工夫していこう」と決めてからは、少しずつ状況が変わり始めました。
そんな僕が取り入れたのが、「ワンアクセス」を意識したデジタル整理術です。
この工夫のおかげで、作業効率がぐっと上がり、ストレスも減りました。
この記事では、僕が実践している「ワンアクセス」で仕事やデジタル作業を快適にする方法をご紹介します。
同じように、探し物に悩む日々を送っている方にぜひ試してほしいライフハックです!
発達障害の人は、モノを探すのが超ニガテ
発達障害と一口に言っても、特性は本当に人それぞれです。
その中でも、「モノを探すのが苦手」という特性を持つ人は、比較的多いように感じます。
僕自身もその一人で、この特性には何度も悩まされてきました。
これは、「短期記憶能力」や「ワーキングメモリ(作業記憶)」が弱いことと深い関係があります。
簡単に言ってしまうと、「どこに何があるか」を瞬時に思い出して把握するのが苦手なんです。
なので、例えば「このデータを見せてほしい」と急に言われると、ほぼ100%の確率で頭が真っ白になってしまいます。
「あれ?どこに保存したっけ?」
「どのフォルダに格納したんだっけ?」
こんなふうに慌てふためき、何とか探そうとするのですが、結局すぐには見つけられません。
これが仕事中に起きると、本当に厄介です。
「神隠しが起きたんじゃないか?」とすらと思ってしまいます。
決して、ファイルを乱雑に保管しているわけではないんですよ。
むしろ自分なりにルールを作って整理しているつもりなのに、とっさに思い出せない。
焦れば焦るほど探す時間は長引きます。そして、周囲の人を待たせてしまう。
僕もこれまでに、上司や同僚から何度も呆れられた経験があります。
「どうしてすぐに出せないんだ」
「整理整頓ができていないんじゃないか」
こう責められることもあり、そのたびに自分を「だらしない人間なんだ」と卑下してしまうことが多かったですね
でも、これは「努力不足」ではなく、発達障害の特性によるものなのだと気付いたとき、少し気持ちがラクになりました。
「頑張っても、自分にはコレは出来ないことなんだ 怠けているわけじゃない」と、ある種の開き直りですけども。
なので、努力をするんじゃなく、この特性をどうやってカバーしていくかが重要です。
PC作業は、ワンアクセスを意識する
僕が40代で発達障害グレーゾーンであることを知ったとき、最初はショックもありましたが、同時に「他の発達障害の人たちはどんな工夫をしているのだろう?」と思いました。
色々な本を読んだり、実際に同じような特性を持つ人たちの話を聞くようになりました。
その中で、特に参考になったのが、借金玉(借金玉(@syakkin_dama)さん / X)さんの本です。
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この本には、発達障害の特性を理解し、それを補うための実践的なライフハックが詰まっていて、僕にとってはまさに「目からウロコ」の内容ばかりでした。
その中でも特に心に残ったのが、「発達障害の人は、ワンアクセスを意識することが大切」という一節です。
この考え方は非常にシンプルで当たり前のことに思えますが、発達障害の特性を持つ人にとっては、意識するだけで絶大な効果が得られます。
ワンアクセスとは何か?
「ワンアクセス」とは、必要な情報やファイルに「一手」「もしくはできるだけ少ない手数」でたどり着けるように工夫するという考え方です。
例えば、PC内のよく使うフォルダやアプリ、重要なファイルなどを、複雑な階層の奥に隠してしまうのではなく、最短でアクセスできるように整理するということです。
発達障害の人にとって、「どこに何があるかを覚えておくこと」や、「深いフォルダ階層をたどって探すこと」は、非常に負担が大きい作業です。
仮にできたとしても、少ないワーキングメモリを酷使する、非常にエネルギーを消耗する行為なんです。
だからこそ、「ワンアクセス」で瞬時に必要なものを開ける状態を作ることが、作業効率を大きく改善する鍵になります。
これまでの方法が上手くいかなかった理由
この「ワンアクセス」という考え方、その方法自体は特別なライフハックではありません。
多くの人がすでにやっているような、手垢がついた方法です
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タスクバーにショートカットを保存する
よく使うアプリやフォルダのショートカットをタスクバーにピン留めしておくことで、ワンクリックで起動できるようにする方法。
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デスクトップにショートカットを作成する
よく使うファイルやフォルダのショートカットをデスクトップ上に配置し、いつでもすぐにアクセスできる状態にする方法。
これらは多くの人がすでに日常的に取り入れている方法で、もちろん僕も以前から実践していました。
しかし、それでもなぜか僕にとっては、「探し物を減らす」という本来の目的を十分には達成できなかったんです。
これらの方法を実践したとしても、僕の場合は次のような問題がありました
問題点①:タスクバーのショートカットが見づらい
問題点②:デスクトップの配置が変わる問題
問題点①:タスクバーのショートカットが見づらい
タスクバーに登録したショートカットは、アイコンが小さく、どれがどれだか分からなくなることが多々ありました。
また、並び替えがとっさに自由にできないため、自分の中での「優先順位」や「カテゴリ分け」が視覚的に整理できず、かえって混乱することもありました。
問題点②:デスクトップの配置が変わる問題
外部モニターを使ったり、解像度を変えたりすると、デスクトップ上のアイコンの配置がバラバラになることが頻繁にありました。
特に発達障害の特性上、「いつもと同じ場所にある」という安定感が失われると、一気に混乱してしまうのです。
その結果、「あれ?どこに行った?」とアイコンやショートカットを探す時間が増えてしまいました。
このように、ただ単にショートカットを作るだけでは不十分だと気づき、「見やすさ」と「配置が変わらない安定性」をプラスアルファで考える必要がありました
PC作業をワンアクセスにするライフハック
それでは、僕がPC作業をワンアクセスで出来るようにしたライフハックをご紹介します
1.ガジェットを使う
まず、外部ガジェットを使うやり方
STREAM DECK MK2をPCにつなげて、よく使うショートカットやファイルを配置しておき、ワンタッチで開けるようにするやり方です
ライフハック:STREAM DECK MK2をPCにつなぐ
・よく使うショートカットやファイルを、ワンタッチで開ける
引用:Elgato 公式サイト
引用:Elgato 公式サイト
リンクはこちら
Amazon Elgato STREAM DECK MK.2 Black
Amazon Elgato STREAM DECK MK.2 White
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このガジェットを使うことで、必要なファイルやWebをすぐ開けるようになり、作業効率が爆上がりしました
ボタンにアイコンを表示でき、基本配置は自分が設定をし直さない限り変わることがないので、混乱することが無くなりました
ただし、このガジェットは、非常に作業効率を上げる良い方法なのは間違いないですが、数点課題もありました
・ガジェットがそれなりに高価
・本業のノートPCのセキュリティが厳しく、外部ガジェットが使用不可
ガジェットが2万円前後ぐらいの、まぁまぁ値段が張る代物なので、「たかだかショートカットが楽になるだけのガジェットに、そんな金額出せないよ」…という人もいると思います。
それに、会社から支給されているPCのセキュリティが厳しく、外部ガジェット(会社から承認されていないモノ)をUSBにさして使うことが出来ないという場合もあります。
(僕の本業で使っているPCも無理でした 承認してもらうのに、説明と手続きがかなり面倒なので、挫折)
2.ショートカットやファイルをまとめたエクセルリストを作る
そこで、僕が本業のPCの方ででやっているのは、ショートカットやファイルをまとめたエクセルリストを作るという方法です
ライフハック:ショートカットやファイルをまとめたエクセルリストを作る
・カテゴリと、ファイルやショートカットの概要、リンクを一覧にしたエクセルリストを作る
・カテゴリは、フィルタ機能で絞れるようにしておく
・このエクセルリストだけをデスクトップに置き、作業中は常時開いておく
このように、カテゴリとショートカットやファイルの概要、リンクを貼っておくことで、何のファイルやショートカットなのかがすぐわかり、一手で必要なファイルに飛んでいくことが出来ます
カテゴリ分けをしておくことで、フィルタ機能で絞り込みできるので、ファイルやショートカットが多くなってきても一目でわかるようになっています
このエクセルリストに、使う情報のすべてが載っているから、ここを探せばOK というある種の謎の安心感につながっていて、作業ストレスが大幅に減りました。
以上のライフハックを取り入れることで、PC作業で「アレ、どこいったっけ?」という、神隠し現象が減り、作業効率はかなり上がったという実感があります
少ないワーキングメモリを、ムダ遣いしないという意識をするだけで、疲れ方が全然違ってくるので、是非取り入れてほしいライフハックです
まとめ 発達障害の人は、PC作業時にワンアクセスを意識するべし
まとめ
発達障害の人は、PC作業時にワンアクセスを意識することが大切
さらに、「見やすさ」と「配置が変わらない安定性」という工夫もプラスアルファで必要
・ガジェットを使う
・ショートカットやファイルをまとめたエクセルリストを作る
「ワンアクセス」は、発達障害の特性を理解し、その弱点を補うための非常に効果的な考え方です。
この工夫を取り入れることで、作業効率が上がるだけでなく、「どこに何があるかわからない」という不安やストレスも大きく軽減できます。
同じように悩んでいる方は、ぜひ意識して取り入れてみてください!
~おわり~
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