MENU

40代で発達障害が発覚してからの振り返り|発達障害と仕事・人生の変化

当ブログでは、商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

「発達障害は子どものうちにわかるもの」

こう思っていませんか?

実際には、大人になってから気づくケースも増えています。僕自身もそうでした。

あらためまして、こんにちは ゆーさくです。

僕は、40歳を過ぎてから、ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)の両方を持っていると診断されました。

それまで「どうして僕は普通にできないんだろう」と自分を責め続けてきましたが、診断を受けた瞬間から人生が大きく変わったのです。

この記事では、「発達障害が発覚してからの振り返り」をまとめています。

診断をきっかけに仕事や人間関係がどう変わったのか、後悔や葛藤をどう乗り越えてきたのか、そしてこれからどう生きていこうと思っているのか。

僕の体験談を通して、大人になってから発達障害に気づいた方のヒントになればと思います。

この記事で分かること

・40代で発達障害が発覚してからの振り返り

  打ち明けてよかったか

  打ち明けて変化したこと

  気づいた大切なこと 

・過去の後悔やトラウマとの向き合い方 

目次

40代で発達障害が発覚してから 数年間を振り返る

僕が発達障害の診断を受けてから、それなりの年月が経ちました

この記事を書いている2025年8月は、ちょうど切りのいい「節目」なので、少し当時のことを振り返ってみようと思います。

診断を受けたときの衝撃と安堵

僕は、仕事がうまくこなせず、眠れなくなってしまい、体調を大きく崩してしまったことがあります。

心療内科にお世話になることになり、通院していたのですが・・・

その過程で発達障害である可能性が疑われました。

ゆーさく
う~ん そうはいっても、今まで普通の生活をしてきたわけだし・・・ 障害というほどではない気がするけど

半信半疑で、検査をしてみたら・・・ なんと発達障害のグレーゾーンという診断結果。

最初に診断を受けたときは、正直ショックでした。

にわかには信じられず、別の検査やセカンドオピニオンで別の先生に相談をしましたが・・・

結果はやはり「発達障害の傾向がある、発達障害 グレーゾーン」という結果に。

「やっぱり自分はどこか普通と違っていたんだ」と残酷な真実を突きつけられ、目の前が真っ暗になったのを覚えています。

でも同時に、大きな安堵もありました。

これまでの失敗や人間関係のぎこちなさが「性格のせい」ではなく「特性のせい」だったと理解できたからです。

発覚をきっかけに始まった見直し

診断をうけてから、僕はこれまでの働き方や生活習慣を振り返らざるを得ませんでした。

そして、

  • 「今後の身の振り方をどうすればいいのか?」
  • 「どうすれば自分の特性とうまく付き合えるのか?」

こんなことを、真剣に考えるようになったのです。

それはまるで、40歳を超えてから「人生の再スタート地点」に立ったような感覚でした。

ゆーさく
これが、当ブログ『RE:Design LIFE』の発起のきっかけになりました

発達障害を職場で打ち明けて変わったこと

発達障害を職場に打ち明けるか? それとも黙っておくか?

診断後に最も悩んだのは、発達障害を職場に打ち明けるかどうかでした。

  • 発達障害であることを職場に打ち明けて、働く オープン就労
  • 発達障害であることを黙ったままにして、働く クローズ就労

どちらかを選ばないといけません

発達障害 当事者や就労支援センターで働く人に、色々話を聞いてみることにしたのですが・・・

やはり、障害であることをオープンにするのは、偏見や誤解を受けてしまうリスクは高いことが分かりました。

また、「企業は、発達障害であることを理由に解雇をしてはいけない」

そう建前上ではなっていますが・・・

コスト削減が叫ばれている、昨今の企業状況を考えると「やれることに制限がかかる障害者」を、雇い続けていられる余裕はありません。

僕のような40歳前後の人材は、雇うのにそれなりにコストがかかります。

そんな人材を、制限付きで働かせる余裕があるとは思えず、会社の経営が傾いてしまったときに、真っ先に解雇の対象になってしまうでしょう。

ゆーさく
発達障害 当事者の中には、打ち明けたとたん、自主退職するように追い込まれて、仕事を辞めざるを得なくなってしまった人もいたそうです。

▼発達障害 当事者会に参加した時の記事はこちら▼

あわせて読みたい
発達障害で孤独感を抱える人へ——仲間と出会える交流会 こんにちは、ゆーさくです。 僕は40代になって初めて、自分に発達障害(ADHD・ASD)の特性があると知りました。 ▼関連記事はこちらから▼ 発達障害のある人が直面する大...

チーム異動で働きやすさが増した

偏見や誤解を受けるリスク、解雇されてしまう危険性―

このデメリットが頭をよぎり、僕は何度も周囲に打ち明けるか迷いました。

でも、自分の発達障害の特性を周りに隠したまま、無理をして働き続けるのは、とても無理だと思ったんです。

だましだましやっていたところで、いずれは心身が限界を迎え、僕は壊れてしまうだろう― 

そうなれば、結局は偏見や誤解を受けるし、心身にダメージを負ったキズモノの状態にされて、どのみち解雇はされてしまうんじゃないか?

そう思ったのです。

なので、僕は最終的に勇気を出して当時の上司に伝えることにしました。

結果、事情を理解を示してくれ、僕は別のチーム異動の配慮をしてもらえたのです。

新しいチームでは、そこまで負荷が高くなく、自分の特性が出にくい業務を任される機会が増え、以前よりもずっと働きやすくなりました。

本当に感謝したいです。

「発達障害を伝える=リスクになる」と思い込んでいましたが、結果的には環境を調整するチャンスにつながったのです。

それでも残る葛藤と心残り

ただし、すべてが順調に解決したわけではありません。

チームを中途半端な形で離れたことに対する、後ろめたさや罪悪感みたいなものは、正直今も心に残っています。

また、人間関係も変化しました。

  • よそよそしく距離を置く人
  • 冷たく接してくる人、
  • 僕のいないところで僕を揶揄する人

予想はしていたことだけど、やっぱり理解をしてもらえない人もいて、とても悲しい気持ちになりました

そのたびに「やはり、打ち明けなければ良かったのでは?」と後悔が頭をよぎり、「別のやり方もあったのかな?」と葛藤してしまうこともありました。

発達障害 発覚からの振り返りで気づいた大切なこと

発達障害が発覚してから、気が付けばそれなりに長い時間が経ちましたが・・・

今になって、ようやく気づいたことや思うことがたくさんあります。

健康を守ることが第一

就労支援センターを訪れて、当事者や職員の方に実体験を聞いたのですが・・・

発達障害を抱えたまま仕事で無理をした結果、心身に深刻なダメージを負って、社会復帰が難しくなっている実例がかなりたくさんあるそうです。

「心身の健康は、何にも代えがたい一番の資本だ」

こう教えていただきました。

診断を受ける前の僕は、無理をして仕事に自分を合わせ、なんとかこなしていました。

あのまま隠し続けて働いていたら、間違いなくうつ病や適応障害といった二次障害を発症していたと思います。

また、健康診断では肝臓や胃腸など複数の臓器に、異常数値が出ていました。

回復不可の深刻なダメージが、臓器にも残ってしまったかもしれません。

なので、異常が出ている時点で立ち止まって、改善を試みるために行動できたことは、きっと賢明でベターな判断だったんです。

打ち明けて業務が調整されてからは、体調もみるみる改善し、家族や友人、同僚の方から「前より元気そうだね」と言われるようになりました。

傍から見ていて、

  • 「いつか、身体を壊してしまうんじゃないか?」
  • 「絶対に無理をしている」
  • 「そろそろ、やめておいた方がいいんじゃ?」

このように、心配をかけまくっていたみたいなので。

なので、そういった人たちに元気な姿を見せられただけでも、発覚して勇気を出して伝えた価値があったと断言できます。

「稼げる仕事とか、意義のある仕事とか、責任感とか・・・ そんなのは二の次!

私は、パパが元気に働けることが一番大事」

僕の奥さんは、そういってくれました。

自己理解が深まった

それから、発達障害の診断を受けたことで「自分の苦手を努力で克服する」のではなく、「特性を理解して活かす」方向に考えをシフトできました。

努力をしても、もう改善できないということが分かったので、ムダな頑張りはやめよう開き直れたといいますか・・・

とにかく、ムダで不毛な頑張りはしなくなり、得意なことや状況に持ち込むという発想になれたんです。

例えば、マルチタスク&臨機応変な対応は苦手ですが、じっくり考えて文章を書くことは得意。

そのため、資料作成や分析といった仕事に力を発揮できるようになりました。

また、音声による情報処理が遅く、さらにうるさいところで仕事をすると、気が散ってしまう特性があります。

なので、イヤホンや文字起こしガジェットなどを駆使し、苦手が目立たないように対策できるようになりました。


こうして働き方を変えたことで、以前よりもはるかに疲れにくくなり、体力と精神力が温存できました。

「強く、しなやかに」生きられるようになったのです。

ムダに体力と精神力をムダ使いしないので、仕事のクオリティも上がります。

また、プライベートで意欲的に色々なことに挑戦しようという、気力みたいなものもわいてくるものです。

QOL(生活の質)も、はるかに高いものになりました。

後悔やトラウマも「今の自分」次第で変わる

発覚後、最初の頃は

  • 「もっと早く気づけていれば」
  • 「黙っていれば良かったのでは」
  • 「やりようによっては、もっとうまくできたんじゃないか」

このように、過去を悔やむ気持ちに囚われることが多くありました。

しかし最近になって思うのは、後悔やトラウマは「今の自分が更新されていなくて、そのころから地続きになっているから強く感じる」ということです。

もし今の自分が充実していれば、過去の失敗はむしろ笑い話に変わります。

過去の自分が別人かと思えるくらい、今の自分が変わりすぎているから、過去を突き放して笑えるのです。

逆に今が満たされておらず、変わっていなければ、過去が重荷としてのしかかります。

つまり、

・過去の出来事自体は、変えることはできない。

・でも今を充実したものに変えることで、「過去の意味」はいくらでも塗り替えることはできる

このことを、強く意識するようになったのです。

なので、過去の自分が「もはや別人なんじゃないか?」と思うくらいに今を充実させて、過去を置いてけぼりにしてやろうかと最近では思います。

ゆーさく
そんなこともあったねぇ そういえば アハハ! そのうち、こう思うようになれると思います

発達障害の発覚 振り返って思うこと 同じ悩みを持つ人へ

発達障害を隠して無理に合わせ続けていたら、心も体も確実に壊れていたと思います。

今、健康に働けている自分を見て、家族や友人が安心してくれる―

それだけで、打ち明けた意味はあったんじゃないかと感じています。

40代からでも人生を見直すことは可能です。

僕にとって、発達障害が発覚したことは「終わり」ではなく「新しいスタート地点」でした。

たとえ万人に理解されなくても、誰かにさげすまれようとも―

自分の信じた道を歩む。

それが、発達障害と共に生きるうえで最も大切なことだと、今振り返って心から思います。

引用:『DRAGON QUEST ダイの大冒険』

まとめ 40代で発達障害が発覚してからの振り返り

まとめ

  • 40代で発達障害が発覚したことを振り返る

  職場で打ち明けて働きやすさが増し、健康も守れた

  人間関係の変化があった

  発達障害は「弱点」ではなく、「向き合うことで強みに変わる特性」だと分かった

  • 後悔やトラウマは「今の自分を更新する」ことで薄れていく

今振り返ってみると、発達障害が発覚したことは、僕にとって人生をリセットするきっかけになりました。

そして、たくさんの大切なことに気づくことができ、今は元気に働くことができてます

もし同じように大人になってから発達障害に気づき、悩んでいる方がいるなら―

まずは、自分を知り「今を変えること」から始めてみてください。

きっと、自分の人生が動き出すはずです。

~おわり~

▼ご意見はこちらまで▼

    この記事が気に入ったら
    フォローしてね!

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    東京郊外に住む、サラリーマンお父ちゃん

    40歳を過ぎてから、発達障害グレーゾーンであることが発覚…発達障害としての第二の人生を送ることを余儀なくされる

    発達障害を持っていたとしても、知識や工夫でより良い人間になることを証明するため、日々試行錯誤中!

    学んだことやライフハックを、発信できたらと思っています。

    目次