みなさん こんにちは
ゆーさくです
以前書いた自己紹介の記事でもお伝えしたのですが、僕は40代になってから発達障害グレーゾーンであることが発覚した異色の経歴を持っています
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今回は、発達障害の検査を受けた時の事を少し深くお話したいと思います
これから、発達障害の検査を受けようかなと思っている人の参考になれば幸いです。
仕事のストレスから心療内科へ
僕は40代になるまで、自分が発達障害を持っていると意識したことはほとんどありませんでした。
今まで仕事や家庭の中で色々なヘタをこいて、
「なんとなく人より苦労しているかもしれない」
「ちょっと不器用だな」
「ダメな奴だなァ」
こう感じることはあったものの…
それは、その状況や仕事に慣れていないことだったり、うっかりしてしまったことが原因だと思っていました。
しかし、仕事が変わり色々な状況が重なって、仕事が上手くこなせなくなり、ストレスや不安がピークに達し、眠れなくなってしまったことが転機となります。
心療内科に通院し、しばらく睡眠導入剤を処方してもらうことになったのですが、その治療の過程で、主治医の先生から思いがけない指摘を受けました。
「ひょっとして、ゆーさくさんは発達障害の傾向があるのかもしれないねぇ
だから生きにくいと感じ、心身にも影響を及ぼしているのかも」
発達障害という言葉自体は、僕も耳にしたことくらいはありました。
でも、僕自身がその発達障害を持っている可能性があるなんて…
その時は、にわかには信じられませんでしたし、なにより信じたくなかった。
ただ、後日発達障害を持っている友人にも相談し、僕の直面している色々な状況を総合的に鑑みると…
その友人から見ても、僕もかなり発達障害を持っている人と似たような傾向があり、「発達障害を持っている可能性があるのではないか??」という見解でした。
担当医や、発達障害の診断を受けた友人からそう言われたので、段々と「そうかも」と思い始めたんです。
よくよく振り返ると、子どもの頃から「人と違う」と感じることがあったのは事実で、色々な発達障害の人が持つ特徴がめちゃくちゃ当てはまっとる気がする…
段々と気になってきてしまった僕は、WAIS-Ⅳ(ウェクスラー成人知能検査)を受ける決意をしました。
WAIS-Ⅳ検査(ウェクスラー成人知能検査)をうけた
WAIS-Ⅳ(ウェクスラー成人知能検査)とは?
WAIS-Ⅳ(ウェクスラー成人知能検査)は、発達障害の診断に用いられる知能検査のひとつで、認知機能のバランスを見るためのものです。
いつもお世話になっている心療内科で、「月の中で数日、その専門医の方が訪問される日がある」とのことなので、予約をしました。
結構予約が一杯らしく、申し込んでから約一か月後の特定の日しか空きがないとのことでした。
ちなみに、これは保険適用可能な検査になっております。費用として2000円弱くらいの金額だった記憶があります
検査自体は約2時間弱くらいで、内容としては以下のような検査をやりました。
- 色のついたブロックを並べ替える(視覚・空間認識)
- 記号を見つける(処理速度)
- 文章を作る(言語能力)
- 暗算で計算を解く(ワーキングメモリ) etc…
特に暗算の部分は難しく感じ、途中でめちゃくちゃ焦って答えられない場面も。
全体的に「これは得意」「これは苦手」とはっきり分かれる印象がありました。
それから、専門医による問診があります。
これは、自分の生い立ちや家庭環境を確認し、持っている性格や、日々の生活や仕事の中でどんな困りごとがあって、程度はどれくらいなのか?を確認していく内容でした。
全ての検査が終わり、結果が出たら心療内科の主治医の方に結果報告が行われると伺いました。
最終的な結果が出るまでには約1か月かかるとのことでした。

その間、「自分は発達障害なのか?そうではないのか?」
悶々と考えながら過ごす日々が続きました。
診断結果 ~発達障害の傾向あり~
それから約1か月後、結果を聞きに行きました。
診断は
・ADHD(不注意型)+ASD(自閉スペクトラム症) の傾向がある
・情報を頭に入力してから処理する時間が遅い
・完全な発達障害者ではなく、「発達障害の傾向がある、グレーゾーン」である
正直、この結果をすぐには受け入れられませんでした。









結果に対し、どうも色々と釈然としないところがあり、セカンドオピニオンとして別の検査を受けることにしました。
QEEG検査(脳波検査)を受けた
QEEG検査(Quantitative Electroencephalogram:定量的脳波検査)とは
次に受けたのは QEEG検査(Quantitative Electroencephalogram:定量的脳波検査)です。
この検査では、脳波を計測し脳波の出方をデータベースと比較することで、発達障害やうつ病との関連を統計的に見ることができます。
都心にある、専門のクリニックで受診することが出来ます。
頭に、電極やセンサーみたいなのがいっぱいついたヘッドギアみたいなのをつけて、30分くらい脳波を計測します。
ちなみに、この検査はまだまだ発展途上の検査らしく、保険の適用がききません
18,000円くらいかかります
そしてこの QEEG検査ですが、まだまだ発展途上の検査なので、この検査自体で発達障害であると診断することは出来ません
あくまでも、発達障害の特性を持つ人の脳波の出方と統計的に見比べ、発達障害の検査の裏付けデータとして使うことが推奨されてます
診断結果 ~発達障害を持つ人と似た脳波出とる~
このQEEG検査は、検査をした数十分後には結果が分かります。
診察室のような部屋に呼ばれ、計測した脳波の結果を見せてもらいながら、説明を聞きます
結果として、僕の脳波は以下のような特徴を持っていました。
- アルファ波が前頭葉に強く出ている → 不安が強く、脳がオートで考え続けている
- 頭頂部にデルタ波が出ている → 眠気を感じやすく、覚醒レベルが低い
検査当時、朝10時に受けたにもかかわらず、明らかに脳の覚醒レベルが低い状態だったのです。
「その前の晩、眠れなくて徹夜しちゃった…」とかいうわけではなかったのに、脳が起きていなかった。
その検査をしてくれた、その専門医の方は僕に言いました。
「ゆーさくさんの脳波は、ADHDやASDの人によく見られる脳波と似た出方をしていますね
常に頭がオートで色々な事を考えてしまい、不安を感じて脳が休まらないんですよ。
そして、脳の覚醒レベル自体が低く、日中眠気を常に感じてしまい、上手く使えていません
専門家の私から言わせてもらうと… こんな脳の状態でよく仕事していらっしゃいましたね」
この言葉を聞いて、ようやく実感が湧いてきました。
やはり、発達障害の傾向が強いんじゃないのか…と。
発達障害の診断を受けたときのショック
これまでに2つの検査を受け、それらの結果を踏まえてさらにダメ押しで別の病院の精神科医にも診てもらいましたが…
結論は変わりませんでした。
「あなたは発達障害の傾向があります。それは、もう受け入れた方が良いでしょう」
その先生はハッキリと僕にそう言いました
その瞬間、頭の中がぐちゃぐちゃになりました。
- やっぱりそうなのか…
- これからどうやって生きていけばいいんだろう…
- もっと早く知っていれば、もっと人生は違ったのでは…
40年以上「普通」だと思って生きてきたのに…
突然「あなたは発達障害です」と突きつけられた衝撃は計り知れません。
仕事があり、家があり、養う家族もいる。
大きな軌道修正はもうできないし、やり直すこともできない。
このタイミングで「あなたはこれから先、障害者として生きてください」と言われるなんて、あまりにも酷じゃないか——
このときは、そう思いました。
それでも、前に進むために
けれど、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきません。
発達障害には「治療」という概念がなく、基本的に一生この特性と向き合っていくしかありません。
だからこそ、これからの人生をどう生きるかを考えるために、まずは自分の脳や発達障害についてもっと知ることから始めました。
- 専門書を読む
- YouTubeで専門家の解説を観る
- 発達障害の方が集まる懇親会に参加する
- 就労支援センターに赴き、相談する
こうした行動を通じて、自分の特性を理解し、どうすればうまく付き合っていけるのかを模索しました。
「発達障害=生きにくい」と考えるのではなく、「どうすればこの特性と折り合いをつけ、飼い慣らして生きていけるか」を探るようにしたのです。
その試行錯誤の中で得たライフハックや考え方、知識を体系的にまとめ、同じように苦しんでいる人の力になれれば——そう思い、立ち上げたのがこのブログです。
発達障害と向き合いながら生きるための工夫を発信し、同じ悩みを持つ人たちの助けになれたらと考えています。
そして、僕自身の人生を通して、「発達障害があっても、自分を磨いてより良い人間になることが出来る」ことを証明していけたらと思っています。
まとめ 発達障害の検査を受けた
まとめ
・発達障害の疑いがあったので、色々な検査を受けた
WAIS-Ⅳ ⇒ 発達障害グレーゾーンの傾向アリ
QEEG検査 ⇒ 発達障害を持つ人の脳波と、似た脳波が出ている
もう、これは発達障害の傾向があることを認めるしかねぇ コレは
今回は、発達障害の検査を受けた時のことを詳しくお伝えしました。
- ひょっとしたら、発達障害があるかも
- 発達障害の検査を受けたいんだけど、検査ってどんな感じだろうか?
このように悩んでいる方の参考になればうれしいです
発達障害があるからといって、「もう人生おしまいだぁ」なんてことは決してありません。
むしろ、自分の特性を知ることで、より生きやすくなる可能性もあります。
「自分には発達障害の特性がある」
専門的な検査をした結果、このことがハッキリと分かったので、僕は検査をしてよかったと思っています。
発達障害があることが分かった
→発達障害があるならあるで、ならこれからどう対策していこうか?
こういう、前向きで建設的な行動を取れると思うからです。
これからも、自分なりの方法で、発達障害と向き合いながら生きていきます。
そして、同じように悩む人たちへ、少しでも役立つ情報を届けられたらと思います。
~おわり~
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